第4回「ふくしま生活困窮者支援ねっと」開催しました(10/13)
2020年9月30日(水曜日)午後1時から、福島市チェンバ大町3階、福島市市民活動サポートセンター多目的ホールにて、第4回「ふくしま生活困窮者支援ねっと」の集まりを開催しました。
新型コロナリスクの中、オンラインを導入しつつリアル参加ということで、消毒、検温、換気、物理的距離等できる限り、十分な対策を取りながら行いました。
会場には20名弱の団体の方にご来場いただき、オンライン参加で6団体の代表の方々にもご参加頂きました。ネット環境や音響など設備も充分でなく、不慣れな面もあり、参加者の方々にはご迷惑をおかけしたところも多々ありました。
昨今の復興フェーズの移り変わりの中、制度あるいは支援体制から漏れてしまう生活困窮、もしくは、そういった相談があっても繋ぎ先がないケースが増えているという現実を踏まえ、誰一人取り残さない支援体制づくりが求められております。
そこで今回の集まりはそうした状況を鑑み、生活困窮者支援のネットワーク、セーフティーネットの網の目をさらに広げること等を目的に「ふくしま困窮者支援ねっと」という名称で開催しました。
昨年度第1回目から今回第4回目ということになっておりますが、民間では福島県内におけるフードバンクや生活困窮者支援に関する動きが見られないということで、3年前からJPFさんとフードバンクいわてさんとで福島に事例紹介の研修を行ってきました。
JPFとは認定NPO法人ジャパン・プラットフォームの略称で、ふくしま連携復興センターは、地域ごと課題ごとのネットワーク形成と、「共に生きるファンド」助成事業のモニタリングを、業務委託契約を通じて協働で行ってきました。
そして昨年度、JPFさんとみんぷくさんと一緒に、困窮者支援のネットワーク形成ということで、会議を重ねた結果、キャパシティービルディング・人材育成を目的とした勉強会、研修会という形で、広く個々にも呼び掛けて始まることになりました。
第1回目から「お隣絡まり寄り添いネットワーク勉強会」というネーミングで始まりましたが、どうもわかりづらいというようなご意見もあり、今年度第4回目から「ふくしま生活困窮者支援ねっと」に名称を変更しました。第1回目は昨年9月20日に開催され、福島県社会福祉協議会の生活自立サポートセンター相談・就労支援員を務めておられます渡部葉子様とNPO法人福島やさい畑様の理事長を務めていらっしゃる柳沼千賀子様のお二人にお願いしました。
第2回目は菅野拓様(京都経済短期大学経営情報学科講師、人と防災未来センターリサーチフェロー、一般社団法人パーソナルサポートセンター理事)に「包括的支援・生活困窮者支援を地域でどう使えば良いか」という名目で災害ケースマネージメントについて。
第3回目は真壁さおり様(宮城県サポートセンター支援事務所社会福祉士)に「平時に於ける生活困窮者支援のプラットフォームをどう作るか」という名目で事例紹介を交え研修して頂きました。
今回の第4回目は、福島県県域全体の困窮者支援活動の報告を、第1回目同様に福島県社会福祉協議会の生活自立サポートセンター相談・就労支援員の渡部葉子様、そして、「ふくしまこども食堂ネットワーク」の取り組みについてのご報告をNPO法人方丈舎代表理事の江川様にお願い致しました。
さらに、ふくしま連携復興センター広域避難者支援チームからも県外避難者支援の実態について報告がありました。
休憩後後半は席も並べ替えて、ワークショップとして、参加団体の活動内容と活動地域をみんなでわきあいあいと、試行錯誤しながらマッピングしました。
県域全体の活動状況を地図上に落とし込みながら連携体制を可視化し、福島の困窮者支援のネットワーキングを促進しながら、今後も民間の困窮者支援におけるセーフティーネットの網の目を、さらにきめ細かく拡大して行くことに少しでも貢献できればと存じます。
ご興味のある方は是非、この「ふくしま困窮者支援ねっと」の網の目に加わって頂ければ幸いです。