• 実施報告
  • 2023.02.08

【1/23】第3回ふくしま広域こころのケアねっと開催しました

【開催報告】
2023年1月23日「令和4年度 第3回ふくしま広域こころのケアねっと全体会」を開催しました。
テーマ;「浜通りいわき・双葉郡における療育、支援の必要とされる子どもの子育て環境」について
■ 開催日時;2023年1月23日(金)13:00~16:00
■ 開催方法;ハイブリッド(大熊インキュベーションセンター・Zoom)
■ 参加者数;15団体28名、会場参加者;15名、オンライン参加者;13名

【開催概要・目的】
東日本大震災及び東京電力福島第一原発事故による放射能災害の影響で、福島の被災地域は今も複雑かつ深刻な課題を抱えているが、支援体制が不十分で支援の枠から漏れてしまうケースもある。
特に浜通りいわき・双葉郡における療育、支援の必要とされている子どもの子育て環境については社会資源が著しく不足しており、この状況でどうやって子どもを育てて行けば良いかと悩んでる保護者も多い。
こうした状況を背景に、関連する支援団体間の情報交換を行い、課題解決のための包括的な連携調整体制を築くために、ふくしま広域こころのケアねっと全体会でも話し合いの場を持つ。さらに福島の心のケアに資する包括的かつ広域的なセーフティーネットを拡大する。

【会議内容】
当日は、ふくしま広域こころのケアねっとの専門家団体・連携団体に加え、新たに、福島県浜通りいわき双葉郡で活動を展開する、社会福祉協議会、まちづくり会社、当事者団体、国際ボランティア団体、子ども支援団体等、多数ご参加いただきました。オブザーバーとして復興庁復興局の方々にもご参加いただきました。
各団体からの情報共有の後、「浜通りいわき・双葉郡における療育、支援の必要とされる子どもの子育て環境」について話題提供していただきました。
その中で、子育て家庭の孤立化が目立つこと、震災後コミュニティが崩れてしまい、繋がりが無くなってし
まったこと、子どもは明らかに増えているが、保護者会やPTAがなく、子どものいる家庭の親御さんたちの日常生活が見えてこないこと等が現状として報告されました。さらに、家庭の中の課題は孤立化する中で深めて行き、課題が大きくなった時、一気に表に出てくるという状況が懸念される一方で、今ある地域資源に頼らなくてはならない現状であることが報告されました。
さらに具体的には、双葉郡では子どもたちの拠り所となるような第3の場所が全くないと言っても過言
ではないこと、療育、放課後等デイサービス等の支援は全くない状況であること、少ない地域資源に頼る
しかないことが伝えられました。
そして、個別の対応ケースを見ていく中で、双葉郡で子育てする上で実際にどういうことで困っているかを
追体験するということで具体的なケースについて詳細なお話をしていただきました。
具体的なケースについてのお話の後は、地域の課題と可能性と展望についてお話がありました。
その後、参加者間で有意義な意見交換が行われました。