• 【3.11談話】
  • 2023.03.10

【3.11談話】東日本大震災から12年

東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故が発生した日を迎えて

 2011年3月11日に発生した東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故から丸12年目を迎えた。
 甚大な被害は、岩手、宮城、福島の3県にとどまらず、東日本全体に及び、死者1万5786人、行方不明者2523人に及ぶ大災害であった。亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、生活の再建や地域の再生に奮闘してこられたすべての皆様に心からの敬意を表する。
 復興が進む一方で、福島県内の一部の区域では、いまなお避難指示が続き、2万7000人以上が避難生活を余儀なくされている状況にある。
 こうしたなか、昨年7月にALPS処理水海洋放出関連設備の設置等に関する実施計画の変更が認可された。ALPS処理水の取扱いについては、これまで国による関係者への説明や意見交換等が行われているが、今なお、海洋放出に反対する意見や、新たな風評の発生を懸念する声、陸上保管による復興への影響を危惧する意見など、様々な意見が示されている。
 廃炉と汚染水・処理水対策は、長期間にわたる取組が必要であり、福島県民はもとより国民全体の理解が極めて重要である。あらためて、農林水産業や観光業の事業者を始めとした関係の方々に、国は、丁寧な説明を行うとともに、関係者の声をしっかり受け止め、理解が深まるよう取り組むことを求めたい。
 12年目の日を迎えるにあたり、この12年間に起きたこと、この間に積み重ねられたことに思いめぐらし、この震災がもたらした課題を教訓としながら、私たちは「共に助け合う市民社会・ふくしま」の構築を目指すことを、改めて表明するものである。

2023年3月11日

一般社団法人 ふくしま連携復興センター
代表理事 天野和彦