• 実施報告
  • 2023.03.17

【実施報告】(2/15)令和4年度ふくしま生活困窮者支援ねっと

テーマ別分科会「生活困窮者支援①」を開催しました。

■開催日時:2023年2月15日(水)13:30~15:30
■開催方法:オンライン会議(zoom)
■参加者数:合計19団体、46名

     
【開催目的】
 東日本大震災から12年が経過し、避難元へ帰還する住民、避難先で定住を決め、その地域で生活の再建をしている住民がいる一方で、コロナ禍による失業からの困窮、避難元に帰還したが就労できずにいるひとり親世帯や引きこもりからの困窮など様々な理由により生活再建が立ち行かないなど今現在も支援を必要としている世帯が増加傾向を示しており、地域住民の生活困窮が大きな課題となっている。
 しかし生活困窮者や支援活動団体等はどこに繋いでいいのか相談窓口がわからず、必要とされる支援が行き届かない場合がある。これまでふくしま生活支援困窮者支援ねっとでは、支援団体からの様々な課題解決に向けて会議を開催してきたが、ここで改めて繋ぎ先の一つである福島県社会福祉協議会において、自立生活サポートセンター副センター長を務め、現在は避難者生活支援・相談センター長の佐藤正紀氏をお招きし、現在の避難者の状況や地域の生活困窮者支援について現状を聞くとともに、被災者や生活困窮者を支援する団体が抱える課題や情報を共有し、解決策を協議しその一助となることを目的に分科会を開催した。

【会議内容】
第一部 基調講演
  講 演:被災者・避難者、地域住民支援からみる生活困窮者支援
  講 師:社会福祉法人 福島県社会福祉協議会
      地域福祉課主幹兼避難者生活支援・相談センター長 佐藤 正紀氏
第二部 課題の共有と解決に向けて
  課題の共有と解決に向けて話し合い

 第一部は、避難者生活支援・相談センター長の佐藤正紀氏より「被災者・避難者、地域住民支援からみる生活困窮者支援」について、ご講話いただきました。 福島県避難者生活支援・相談センターの令和4年度事業方針及び方向性、生活支援相談員の見守り連携について、また令和4年度に新設された避難者地域支援コーディネーターの役割なども詳しくご説明いただきました。さらに避難されている方々の困窮の状況やヤングケアラーの現状、あんしんサポート事業、成年後見人制度など生活困窮の状況や支援に係る様々な制度についてお話しいただきました。
 第二部からは、事前アンケートや参加申込時の質問事項を元に、弊センター次長の鈴木がファシリテーターとなり、参加された団体の皆様と課題の共有と解決に向けて話し合いを行いました。
 活動資金や人件費の確保についてのご質問は、一般財団法人ふくしま百年基金助成金担当・プログラムオフィサー奥山有二氏から助成金情報として「ふくしま未来と女性応援ファンド」、「休眠預金事業」についてご説明を頂きました。
 また、障がいのある方の申請書類作成の支援の在り方や福島県のホームレス救済体制の 質問については、支援されている団体からの情報の提供や課題の共有があり、佐藤センター長からも福島県社会福祉協議会としての対応についてお話しいただきました。
 他にも多くのご質問を頂き、各団体の課題や解決策の共有を行う有意義な場となりました。 実際に支援に関わる団体から数多くご出席いただき、質問や相談が非常に参考になった、ご講話がとってもわかりやすく、現状や課題が鮮明に伝わってきたなどの感想をいただきました。
 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。