• 実施報告
  • 2023.03.18

【活動報告】武蔵大学ボランティアサークルA’tと会津若松市 復興公営住宅入居者との交流支援を行いました

【開催日時・場所】
 日時:2023年3月13日(月)
 場所:城北団地(復興公営住宅)
 住所:福島県会津若松市城北町1

 日時:2023年3月14日(火)
 場所:年貢町団地1号棟(復興公営住宅)
 住所:福島県会津若松市門田町大字年貢町字大道東444-1

【背 景】
 武蔵大学ボランティアサークルA’tより、国内派遣として、福島県内でのボランティア斡旋依頼を受けた。 会津若松市にある大熊町町民の子どもが通う小中学校が閉校し、役場の本庁機能も大熊町に戻るなど、帰還に向けた動きが加速している。こうした中、帰還と避難のはざまで苦悩している大熊町住民を元気づけるため、ボランティア候補地として会津若松市の復興公営住宅をご提案したところ、自治会より快諾をいただいたため、ボランティア活動を実施する運びとなった。

【開催目的】
 東日本大震災の被災者が主に入居する復興公営住宅では、コロナの影響もあり、最近ではサロン活動などの住民同士の交流の機会が減少している。中には、サロン活動等には参加しない住民も増えている。このため、外に出る機会を失い孤立している住民も多くみられる。
 また、震災からもうすぐ12年が経過し、特定復興再生拠点区域の解除が進み、帰還が可能になった今、避難と帰還のはざまで葛藤し、疲弊している住民も少なくない。 このような状況から、住民が外に出る機会を作り、住民同士の交流を通した孤立防止、また傾聴を通した住民の心のケアを行い、レジリエンスを高める契機とするため、武蔵大学ボランティアサークルA’tの学生と住民の交流支援を実施する。

【共 催】
 ・一般社団法人ふくしま連携復興センター
 ・NPO法人みんぷく
 ・武蔵大学ボランティアサークルA’t

【協 力】
 ・社会福祉法人大熊町社会福祉協議会
 ・社会福祉法人会津若松市社会福祉協議会

【参加者】
 ・武蔵大学ボランティアサークルA’t;25名(男性13名、女性12名)
 ・城北団地住民;8名
 ・年貢町団地住民;7名

【内 容】
 3月13日(月)(ボランティア1日目)
 武蔵大学ボランティアサークルA‘tの学生25名と城北団地住民8名を対象にサロン活動を実施した。サロン活動として、輪投げによる交流とお茶会の2つを実施した。 輪投げでは、住民と学生をチームに分け、チームごとに新聞紙とテープを用い、オリジナルの投げ輪を作成していただいた。その後、輪投げレーンを4つ用意し、日用品などの景品を的にして、輪投げを行った。住民が思い思いの景品を獲得し喜ぶ姿と、学生が住民の欲しい景品を聞き、輪投げする姿が見られた。住民と学生が獲得した景品は全て住民にプレゼントした。 輪投げの後、レーンごとにグループを作りお茶会を行った。お茶菓子を囲み、気さくに明るく談笑する姿が見られた。また、住民からは、震災当時の状況、避難の経緯とその様子などが話された。 お茶会の後、学生に内容に関してアンケートを依頼し、集計を行った。学生からは総じて「福島と被災者に対するイメージが変わった。」という声が上がった。住民に対しても「明るく、気さくな方で話しやすかった」という声や「強く、素晴らしい人たちだと思った。」などの声が上がった。

 3月14日(火)(ボランティア2日目) 
 2日目は、年貢町団地1号棟にてボランティア活動を行った。午前は1日目と同様に住民を交えてのお茶会を実施した。午後は団地の清掃活動とビオラの花の苗植え、テーブル作製のワークショップを実施した。 清掃活動では、団地より要望を受け、団地の通路、スロープ、階段などの共用スペースをほうき、デッキブラシ、ホース、スコップ等を用いて清掃を行った。自治会長からは「普段清掃できない場所を掃除していただいて大変助かる。」との声を頂いた。 花植えでは、土入れや穴堀り、花植え、水やりなどを学生ボランティアと住民が協同して行った。花植えのやり方などの細かい指示は、みんぷくさんの協力のもと、順調に作業を進めることができた。花を植えたプランターは希望する住民に寄贈し、集会所の外にも設置した。 その後、年貢町団地1号棟にて毎週火曜日に行われる「ねんぐマルシェ」に使用できるテーブルを作製するワークショップを実施した。 ワークショップでは、みんぷく長谷川氏の作業図面をもとに、学生ボランティアと住民が協同して木材をのこぎり等で裁断し、板を組み合わせ、テーブルを4つ作成した。 のこぎりや電動ドリル、ジグソーなどの工具は会津若松市社協とみんぷくさんからご提供いただき、安全に、滞りなく作業を進めることができた。