【ご案内】第10回JCN現地会議in福島​(2/6@南相馬)



当団体の連携団体であるJCN(東日本大震災全国ネットワーク)より、「第10回JCN現地会議in福島」のご案内です。


jcn20141117
※写真は2014年11月17日「第9回現地会議in福島」の様子。

今年最初のJCN現地会議in福島のご紹介をさせていただきます。

●第10回 現地会議 in 福島
~生活困窮世帯への支援のこれからの課題とは(仮)~

11月17日に開催した「第9回現地会議in福島」では、生活再建に踏み出した人から仮設で孤立している人まで、共通する課題の一つである「復興公営住宅のコミュニティづくり」をテーマに、いわき市の事例を踏まえ、NPO・社協・行政・企業・自治会にとっての解決手段と連携分担を考える機会を持ちました。
「第10回 現地会議 in 福島」ではコミュニティづくりが進むフェーズにおいて取り残される「生活困窮世帯」への支援の課題の見える化・解決のための道筋づくりに取り組みます。南相馬市の事例を踏まえ、コミュニティ構築に取り組む団体と、生活困窮世帯支援に取り組む団体の情報共有と連携促進に資する機会となることを目指します。

日時:2015年2月6日(金)13:30~17:30
場所:南相馬市 市民情報交流センター マルチメディアホール
(福島県南相馬市原町区旭町2-7-1)

詳細はまだまだこれからですが、南相馬市市民活動サポートセンター様、南相馬市社会福祉協議会様のご協力も得つつ、震災から5年目を迎える今年、一人でも多くの人の笑顔をお手伝いできる機会となりますよう、全力で挑みますので、ぜひともご参加ください。
ぜひお気軽にご相談、お声掛けいただけますと幸いです。

以下は11月17日(月)にいわき市で開催した「第9回 JCN現地会議 in 福島 -復興公営住宅のコミュニティ構築の課題とは-」の報告です。
2013年12月の郡山市での第8回以来、福島では実に11か月ぶりの開催となりましたが、64団体89名様にご参加をいただきました。
遅ればせながらご報告させていただきます。

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▼ 映像記録(YouTube)
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#1:開会〜テーマ2冒頭 
 https://www.youtube.com/watch?v=zBnHf5Ynwl4

#2:テーマ2中盤
 https://www.youtube.com/watch?v=zm4qxURnoME

#3:テーマ2後半
 https://www.youtube.com/watch?v=hPBVHi-LHKI

#4:テーマ3〜閉会
 https://www.youtube.com/watch?v=lHQvxLvC4u4

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▼ 概要報告 
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発言者の伝えたい重要なポイントが抜けている可能性がございますので、詳細は、映像記録をご覧ください。

会議では、生活再建に踏み出した人から仮設で孤立している人まで、共通する課題の一つである「復興公営住宅のコミュニティづくり」をテーマに、福島県の地域の復興の課題を見える化し、いわき市の事例を踏まえ、NPO・社協・行政・企業・自治会にとっての具体的な解決手段と連携分担を考えることをめざしました。

冒頭では共催団体挨拶として、災害ボランティア支援プロジェクト会議福島チームの李仁鉄氏より「現場の知見を持ち寄り、社交辞令ではなく、役立つ何かを持ち帰っていただける機会に」とご挨拶させていただきました。続いてJCN福島駐在員の鈴木から、福島県における行政の復興支援員制度、社協の生活支援員制度、あらたに始まるコミュニティ交流員制度の制度連携の必要性を提起させていただきました。

テーマ1「課題を知る-復興住宅のコミュニティづくりの課題とは?-」では、福島県生活拠点課・鴛海氏より、県としての復興公営住宅のコミュニティ作りの計画と課題について、福島県社会福祉協議会・斉藤氏からは生活支援員制度の見守り活動の現状をお話いただきました。ふくしま連携復興センター・中鉢氏からは、中間支援組織としてコミュニティ形成にかかわる団体への支援をネットワークや人材の側面から取り組んでいる事をお話いただきました。

県としての取り組み情報がまだまだ現場に届いていないこと、先の見通しが立たず避難されている方々の課題が解決していないこと、訪問が拒否されるなど支援にあたる生活支援相談員の抱える課題も厳しいことなどが報告され、NPOと行政、社協の距離を近づけ、連携分担を促進する道を模索しました。

テーマ2「解決策を考える-いわき市を事例にアクションを考える-」では、いわき市の事例として、いわき市社会福祉協議会・山中氏より、津波被害にあったいわき市民向けの災害公営住宅のコミュニティ支援の現場のご報告をいただき、避難自治体のまちづくりに取り組むNPOのご報告として、大熊町ふるさと応援隊の渡部氏・本田氏、ふたば商工株式会社(富岡町)の藤田氏にこれからの取り組みについてご説明いただきました。最後に、シャプラニールの猪瀬氏からは震災後、仮設・借り上げ住宅および地元住民の交流を支えてきた「まざり〜な」や「ぶらっとスペース」の取り組みと、今後のコミュニティづくりへの提案をいただきました。

コミュニティ形成にあたっては、そこに暮らす人たちの事情や関係性の違い合わせたサポートが必要であり、集会所や交流機会のきめ細かく継続的なサポートが必要であること、原子力災害から避難されている人々と、地震・津波で被災された地元の人々が同じ地域に暮らすいわき市のコミュニティ形成には「理解し合う」ための取り組みがもっと必要であること、「災害公営住宅の集会は地域の資源である」といった考え方で、特別扱いをするのではなく地域全体でよい方向へ向かうよう地域の自治組織をサポートしていくことが大事であることなどをお話しいただきました。

大熊町ふるさと応援隊による大熊町の復興、ふたば商工株式会社による双葉郡の復興について、「できることは何でもしよう」という覚悟のもと、町民の方々を主体とする復興の重要さや、ツアーを通した外部の人との交流の意義など、貴重なお話をいただきました。

テーマ3では、3つのグループに分かれて議論しました。

1)県域の課題について考えるグループにおいては、他セクターとの情報共有、意識のすり合わせ段階で、復興支援員や生活支援相談員、そしてコミュニティ交流員など制度的な連携も視野に情報共有の場づくりの重要性が提起されました。

2)いわき市のコミュニティ構築を考えるグループでは、外部支援者が「軋轢」と表現するものに対し、地元の人から「不理解」という表現があがり、異なる立場間の理解促進の重要性が提起されました。

3)復興省庁への提言を考えるグループでは、NPOが使える支援制度への理解、提言のやり方などを共有の時間を持ち、参加者から提言を寄せていただきました。

互いに知り合い、友達となり、課題にどう取り組むか、これからも現地会議の取り組みを続けていきたいと思います。今回の議論を踏まえて、次回、第10回の現地会議は2015年2月6日(金)に、南相馬にて「生活困窮世帯支援の課題」をテーマに開催予定です。

復興関連の省庁との定期協議は1月に予定しております。制度的な改善、現場に必要な仕組みにつきまして、提言を募集・調査しております。ぜひともご協力をよろしくお願いします。JCNの活動につきまして、改善点、ご要望、その他ご意見などありましたら、忌憚なくお聞かせいただけますと感謝です。

ありがとうございました。今後ともご協力をお願いいたします。

JCN福島担当
鈴木亮

追伸:来場者アンケートに寄せられた声をいくつかご紹介します。

・私は現在仮設住宅での活動が多いのですが、今後復興住宅への活動を考えます。
 外から入る我々は全ての手伝いをするのではなく、きっかけ作りをし、そこの地域(公営住宅入居者も)の方々が、自分たちでつながっていけるようにしたい。

・これからの課題は震災特有・由来のものというよりは、社会に常在しているものであると感じる。

・当事者が動いているほうが、まわりから働きかけやすい。地元のご寺院さんに頑張ってほしい。

・現地の復興公営住宅や各市町村のおける復興の取り組み(しかも生の声)がわかり、大変有意義なテーマだった。特に渡部さんと藤田さんの話がよかった。

・生活支援相談員、復興支援員、コミュニティ交流員、それぞれの課題共有が大事だと改めて思った。
 同じ地域、対象を支援する上での課題設定、評価、その評価に基づいた役割分担、対策案を作っていくことが必要。

・地震、津波被災者の課題に関しても新しいコミュニティにそいながら、共に空気を暖めていくような支援が必要。地元NPO、地縁団体等の役割が期待されますね。

・テーマ1はきちんと課題が示されている。テーマ2はテーマ1との整合性が今一つとれていない気がする。
 テーマ3は様々な立場の人と話ができてよかった。引き続き支援が必要なこと、必要とされる支援の質の変化。

・現場の人からでないと聞くことができない話を沢山いただくことができる会議だと思います。
 毎回気づきをいただいています。今後も継続を希望します。